2018年12月4日、早朝。
12月とは思えないほど異様なまでに温かかった前日とは打って変わり気温は一気に急降下。
自宅のベランダから外を覗けば冷たい雨がザーザーと降っている。
こんな日は大人しく自宅警備に励むか、、とも思いましたが、
貴重な休日は有意義に使わないともったいない。
「こんな悪天候にどこ行くん?アホけ、あんた??」
という嫁の、気温よりも寒気がする冷ややかな言葉を受けながら、
最近全く袖を通す事がなくタンスの肥やしと化しているレインウェアの性能保持チェックという名目でなんとか脱出。
夕方には子供を迎えに行かなくてはならないので、近場でサクッと登れる山にしようと考えた結果、何度か登ったことはあるものの未踏ルートが残っている牛岳(987m)へ行く事と致しました。
コース紹介
距離: 8.8 km
最小標高: 390 m
最大標高: 987 m
累積標高(登り): 689 m
累積標高(下り): 682 m
登山開始
牛岳スキー場のゲレンデトップから林道を車で進み、
牛岳の北側の登山口である、標高約740mの二本杉へ到着。
辺りには杉が生い茂り、どれが二本杉か未だに分かりません。
ここから山頂は標高差も240mほどしかなく、あっという間に到着です。
今回は未踏ルートである牛岳の西側からの登山道の踏破が目的なので、
ここから一旦『三段の滝』方面に下ります。
まだ真新しい砺波登高会の方々が設置されたという標識。
そういえば10月くらいの北日本新聞に記事載っていたような、、、
しばらく杉林を下って行きます。
自分で決定したルートながら、のっけから下るのはどうもリズムが狂う(汗)
崩落地をトラバースする、ちょっといやらしい箇所を通過。
またまた砺波登高会さんの標識。
今回のルートにも随所に設置されており、迷う心配は殆どありませんでした。
有志の方々に感謝ですね。
ほどなくして三段の滝が見えてきた。
落差は大きくないものの、なかなか迫力のある滝だ。
三段ノ滝のすぐ下流で対岸に渡ります。
ここから眺めると四段に見える。
橋を渡り沢沿いを少し進むと舗装路と合流。
右を向くと、現役なのかよく分からん『牛岳トンネル』
もう少し時間が経てばもっと熟成して優良物件になるでしょう。
舗装路を2kmほど小走りで進むと、
小牧からの登山道と合流しました。
この道が未踏だったのです。
いまココ
ココからまた杉林の中の登山道に入ります。
標高約560mで杉林を抜けると、、、
すっかり葉の落ちた雑木林となり、空が開けました。
杉林を抜けた辺りから200mほど登るとベンチが設置してある分岐点に到着。
分岐点からしばし進むと水場があるようですが、この時期ですから涸れてそう。
涸れてはいなかったが、水量は少ない。汲む気にはなれず(汗)
ルートに戻り再び登ります。主稜線直下でぬかるんだ急登に。
いまココbyジオグラフィカ
稜線に上がると風も強まり始め、気温は約4℃。
新7合目をスルー
ブナの巨木に励まされながら稜線を進むと、、、
ついに牛岳山頂に到着です!!
いかんせんこの天候なので眺めは全くありません。
眺望がないので三角点タッチし山頂を後にしました。
風雨が打ちつける中、山頂から5分ほど進むと、
牛岳神社に到着。
ここには古事記や日本書紀に登場する日本神話の神、
大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られており、
牛岳の名はその大国主命がこの山へ牛に乗って登頂したことに由来するとのこと。
私はてっきり牛のようにどっしりとした山容からきた山名だと思っていました。
※諸説あるようです
また同じ大国主命を祀っている越中の一宮として有名な南砺市「高瀬神社」の奥宮でもあるそう。
それにしても、この鳥居の全容は久しぶりにお目にかかった気がします。
前回訪れた時(2017年2月)は雪の中で、ご覧の姿でした。
その時は鍋谷集落よりスキーで登頂。
一向に雨が止まないので、あずま屋に避難。
最近ハマってる行動食。近所のスーパーで税込213円、1袋473kcal。
味はさておき、1kcal辺り2.2円というコストパフォーマンスが魅力ww
視界が良ければこんな景色が広がる。今回は心眼で眺めました。
一向に天候が回復しないので早々に撤収
鳥居のすぐそばから登山道へ。二本杉へ戻ります。
ブナ林を抜け、
四等三角点に寄り道し、、、
車を停めた登山口に無事帰還。完全貸切の道中でした!
レインウェアも最後までしっかりと撥水し浸水も無い事が確認できたところで、
帰路に着く事と致します。
今回のコースタイム
二本杉登山口<0:25>三枚滝<0:25>小牧からの登山道合流<1:20>山頂<0:05>牛岳神社<0:25>二本杉登山口
※休憩含まず
帰りの道中、スキー場のゲレンデには人工降雪機によって作られた雪山が。
今まで全く気付きませんでしたが、麓にも牛岳神社がありました。
古くから崇拝されてることが感じ取れますね。
標高は1000mに満たない山ですが、歴史と風格があり、
そして富山の殆どの平野部から眺めることが出来る立派な山容。
『西の富士、東の筑波』という言葉がありますが、
富山だと、『東の立山、西の牛岳』といっても過言ではないのでは、と感じた私でした。
※記事の情報は当時のものです。
また、素人投稿の為、内容の正確性は保証出来ません。
登山の際は、最新の確かな情報をご参照下さい。