5月16日
本日は快晴が約束された貴重な休日。
前々からスキーでアタックしてみたいと考えていた猫又山へ。
ただし、未知数な部分も多いので、今回はあまり無理をせず、次回に繋げるための偵察目的。
谷を詰め、東芦見尾根に乗り上げる『猫又乗越』を目標にします。
意気揚々と自宅を5:00に出発。
北陸自動車道魚津インターを降り、県道52号、その後132号線とひた走り、片貝第4発電所手前で右折します。
ルート紹介
距離: 19.7 km
最小標高: 467 m
最大標高: 2020 m
累積標高(登り): 1753 m
累積標高(下り): 1753 m
洞杉群駐車場よりスタート
県道を右折し、しばらく道なりに進むと立派な、、というか、かなりオーバースペックに感じる駐車場がありました。進入禁止の案内板もあったので、ここで車を停めチャリンコに切り替えます。
この先に洞杉と呼ばれる樹齢数百年の杉の大木があるという。
ガンタンクスタイルで発車(笑)
「車の乗り入れはご遠慮下さい」とありますが、自転車はいいよね???
だそうです。
しばらく進むと立派な杉の大木がありました。これが洞杉か。
残雪が林道を覆い隠すようになってきたので、チャリンコはここでデポ。
この先は道も不明瞭になってきます。
雪が着いてたり切れてたりと忙しく、なかなかスキーを履けないイライラ感を押し殺し、黙々と進むと、、、、
ドーンっと猫又谷が姿を現しました!
圧倒的なスケール感です!!!
谷の上部は壁のようにそそり立っているように見えますが、
はたしてあんなとこスキーで登れるのでしょうか???
そんな不安を胸に、今回の核心部(?)、最終堰堤へ
最終堰堤を突破し、猫又谷へ降り立つ
今回一番の不安材料だった堰堤越えですが、
向かって右端に石垣っぽい部分があり、そこが程良く足場になり難なく突破。
踏み外さなければどうということは無いッッ。
堰堤を越え振り返る。
ココから先はようやくスキーを装着し、快適な雪上漫歩。
程なくして『釜谷出合』へ到着です。
釜谷出合から猫又乗越へ
シール歩行で快適に歩を進めていくと、、、
こんなところで幕営している強者が!!!
たしかに最高のロケーションですが(笑)
順調に高度を稼ぐと眼前に猫又山が。
だが今回はピークは踏まない予定。
去年の夏にもブナクラ峠から稜線伝いにアタックしたが、やはり途中で不甲斐なく撤退。
いつになったら登頂出来るんやろか(笑)
猫又乗越を見上げる。
すぐ近くに見えるのですが、なかなか届かない。
乗越直下、ピークから派生している支尾根の斜面に一筋のちいさい滝が。
このか細い流れが眼下に広がる雪渓をゆっくりと融かし、やがて片貝の流れとなって
はるか先の富山湾に注ぐのか、、、
そう思うと壮大なロマンを感じずにはいられないのは私だけでしょうか。
と考えていたところ、私の体に異変が。
ピキっっ!!!
あ、足、攣った!!!!!
いらん事を考えていたせいで、こんな事に…
急いで持参した常備薬『コムレケア』を服用し、しばし回復を待つが、
一向に良くなる気配は無い…。
くそ、小○製薬め、全然効かないじゃないか。
こんなことなら多少価格が高くとも
ツムラの『漢方芍薬甘草湯』にすれば良かったと思っても、もはや後の祭りだ。
大倉山よ!
そして大猫山よ!
オラにちょっとづつ元気を分けてくれッ!!!!
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どうだ、これでイケるか!?
少し歩を進めてみる、、、、
く!ガッツが足りない!!
深呼吸をし、登ってきた谷を見下ろしてみる。
なんとも美味しそうな斜面です。
時刻は既に13時を回っており、日も少し西向きに傾いてきました。
このまま日射に晒されると谷の側面に張り付いている雪も緩み雪崩る可能性も。
それを考えると、今日はここまでとするのが賢明な判断でしょう。
そうだ!無事に生還することが最優先!!
決して脚が痛くて弱音を吐いている訳ではないッッ
と自分に言い聞かせ、引き返すことに決めました(笑)
滑降、開始
13:15、シールを剥がし、身支度を整えたのち、
今まで蓄えた位置エネルギーを一気に開放すべく、
いよいよ目の前の斜面に飛び込ます!!
※クリックで動画が再生されます
滑り下りてきた谷を見上げる。
登りに3時間を要した区間も
滑降は小休止を含めてもわずか30分あまり。
あっけないものです(汗)
しばらく谷を眺め、余韻に浸ったのち、
スキーを脱ぎ、徒歩に切り替え、先を急ぐことと致します。
最終堰堤横で猫又谷と名残惜しくもお別れ。
対岸に見える恐ろしい姿を横目に進むこと40分。
やっとチャリデポ地まで戻って参りました。
ここからはお待ちかねのボーナスタイム。
MTBでのダウンヒルです!
※クリックで動画が再生されます
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あっと言う間に駐車場に到着しました。
本日の相棒たち。
汗と泥にまみれさせて申し訳ない。
帰宅したらキレイにしてやるからな。
道具を車に積み込み、駐車場で一息、
そして今回の山行を振り返ってみました。
ピークを踏まなかったのは予定通り。
しかし目標としていた猫又乗越に届かなかったのは
私の技量、体力不足が原因であった事は否めません。
今回は完全に敗北です。
己の力量を磨き、またここを再訪したいと思います。
それが1年後になろうとも10年後になろうとも
猫又山は変わらぬ姿でそこに鎮座している事でしょう。
大丈夫だ、山は逃げない。
ただ、こんなことばかりしていると
嫁には逃げられるかもしれない、、、という事を肝に銘じ、
自宅に向け車を走らせました。
※記事の情報は当時のものです。
また、素人投稿の為、内容の正確性は保証出来ません。
登山の際は、最新の確かな情報をご参照下さい。