登山を始めてから数年間、今まで登った山々から
いつも眺めるだけの存在であった、槍ヶ岳。
天を貫くようなその特徴的な山容は、
どこから見てもそれと分かり、圧倒的な存在感を放っていた。
そしてついに、いつか登ってみたいと憧れていた槍ヶ岳に、
チャレンジ出来る機会が訪れました!
2017年9月3日(日)から9月4日(月)
(9月2日(土)は新穂高にて車中泊)
予定の2日間、天気予報は共に快晴。
否応なしにテンション上がります♪
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9月2日午後7時、富山市内より自家用車で
入山口である岐阜県は新穂高温泉を目指し、
相方をピックアップ後、出発。
今晩はロープウェイ乗り場の手前、
温泉旅館『深山荘』横にある、
登山者用無料駐車場にて車中泊の予定。
土曜の夜の為、満車が心配されますが、
とりあえず向かってみましょう。
車を走らせること、約2時間。
栃尾温泉に到着。
これより先の『県道槍ヶ岳公園線』の一部は
8月末まで落石の為、夜間通行止めになっておりましたが、
今月から片側交互通行で24時間通過出来るようになりました。
我々のような前泊者には朗報です♪
スノーシェッドの途中にある、『深山荘』への入り口。
!!!!
心配していた通り、満車の文字が…
直前に出庫した車の空きがないものかと
微かな期待を胸に進入…。
下った先、駐車場入り口には夜間にもかかわらず、
誘導員のおじさんが。
声をかけてみると、
「一台くらいは空きスペースがあるかも」とのお言葉。
あ~、良かった。
おじさんは明日の10時まで、
ここに待機しておられるとの事。
本当にご苦労様です。
深山荘駐車場との境目にこの看板がありました。
看板より手前は深山荘の駐車場なので、
間違っても停めないようにしましょう。
奥に進むと、空きスペースを発見!
ホッと胸を撫で下ろし、駐車。
今回、駐車した場所はP5の
『市営新穂高第3駐車場』
ここが満車だった場合は、有料になりますが、
P4『市営新穂高第2駐車場』を考えておりました。
駐車後、車中にて明日への活力を養う(笑)
だが明日は早いので、深酒は禁物ですな…。
早々に完食し、就寝。
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翌朝、9月4日、4時起床。
私は普段早起きが超苦手なんですが、
山登りの時は何故かバチッと目が覚めるww
こちらで登山届を提出。
ここから登山口まで、長い林道歩きが待っている…
下調べでは6キロほどの距離。先は長い…。
5:05、出発。
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新穂高から槍平へ
右俣谷の砂防工事現場を横目に、
何の変哲もない林道をひたすら歩く…。
正直、とてつもなく退屈…。
こんなことならMTBでも持ってこれば良かった(汗)
6:35
奥穂高岳登山口の分岐地点
『新穂高登山センター』より、一時間半で到着。
CT1:30
標準CT1:55
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分岐点からすぐに、白出沢渡渉地点へ。
ここは増水すると渡渉が非常に危険だそう。
数週間前に、私の大先輩が同ルートをとった際
実際、沢が増水し、ここで撤退を余儀なくされたらしい…。
ここまでの長い林道歩きが無駄骨に終わるとは、
あまりに気の毒すぎる(涙)
この先から、ようやく登山道らしくなって来る。
ここから、小一時間ほど歩を進めると…
滝谷出合に到着。
CT2:23
標準CT3:25
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どんどん、歩を進める。
ほどなくして、
槍平小屋、到着。
ここにはテン場があり、その少し手前に
流し台に蛇口のついた水場がありました。
有り難くボトルに補充。
CT3:25
標準CT4:25
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槍平から奥丸山を経て千丈沢乗越へ
この先のルートは、右俣の谷沿いに進む方が多いらしいが、
我々は左に折れ、奥丸山方面へ。
と、言いますのも、
数日前、今回の山行の打ち合わせをした際、
相方が、
「谷沿いに進んでも、あまり眺望が開けない。
尾根に上がれば、東に穂高の峰々を一望、
そして西に目をやれば笠ヶ岳や双六岳。
左右に雄大な景色を眺めながら、
気持ちよく歩くことが出来るじゃないか」
と語る。
この発言より、右俣沢を渡り、奥丸山の支尾根を登ることに。
地形図をみると等高線の間隔が結構狭い。
「しんどそうだな」と思いつつも
相方の云うことも一理あるなと奥丸山方面へ。
分岐点には9時半頃到着。
すると結構な勢いでガスが上がってくる。
ヤバい、このままではガスに覆われ折角の眺望が…。
先を急ぐ(汗)
恐れていた事が起きました。
奥丸山からは360°の絶景と聞いていたが、
ガスにより全く眺望がない(涙)
山頂で撮った写真はこれだけ…。
トホホ…。
そしてこの後、西側は終始雲に覆われ、
全く景色が開けない中、黙々と尾根を歩く羽目になる…。
相方のヤツめ(怒)
CT4:43
標準CT6:00
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折り返し、千丈沢乗越を目指す。
尾根は細かいアップダウンを繰り返し、
なかなか標高を稼げない。
ここに来て、相方の足の古傷が痛みだし、ペースダウン。
ここまでは標準CTよりけっこう速いペースで上がっていたが、
徐々に貯金が目減りしていく…。
まあ、私も息が上がらなくて済み、正直有り難いんですがw
そして、ガスも晴れ、ついに…
目指す槍の穂先が眼前に!
ああ、早く会いたい!!!
会いたくて震えるww
ヤバい、西野病が発症してしまったwwww
CT6:55
標準CT8:15
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そして待望の槍ヶ岳山頂へ
13:24 槍の肩に到着!
眼前に槍の穂先が鎮座している!
まさに圧巻!!
CT8:19
標準CT9:45
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さて、山頂アタックの前に小休止。
肩の小屋へ。
表銀座縦走路に位置するだけあって、
小屋前は人でごった返していました。
富山の西町より、人、多いんじゃない(笑)
こちらでヘルメットのレンタルが出来ると聞き、
中へ。
受付カウンター前にある、レンタル申込書に記入し、
売店に提出。一個500円でした。
準備も万全、ザックもデポし、いざ山頂へ!
肩から上部は切り立った岩肌を
垂直に近い角度で登って行きます。
途中、梯子場や鎖場が何か所もあり、
先行者が登りきったのを確認後、自分が登るといった
流れになるので、渋滞が発生しておりました。
落ちると間違いなく怪我では済みそうもありませんが、
梯子、鎖ともにしっかりしており、
また足を置く場所が分かりずらいところには
鉄骨のようなものが打ちつけてあり、非常に登り易い。
整備されている方々に感謝。
ただし当然、油断は禁物です。
『新穂高登山センター』を5:05に出発し、
現在、14:28。
ついに、
感動の、、、、
フィナ~レ!!!
CT9:23
標準CT10:15
憧れのピークについに登頂!!
※クリックで動画が再生されます。
これだけ尖がった山なので、
当たり前ですが、山頂は狭いです。
20人くらいで一杯な感じ。
順番に記念撮影し、360°の眺望を見渡す…
と、思いきや、我々が登頂した時に、丁度周りが雲に覆われ
遠くの峰々まで見渡す事が出来ない(汗)
しばらく様子を見ていたが、一向に雲が取れる様子もない…。
また此処に立つ理由が出来ましたと、
ベタな理由で自分を納得させる。
そして、名残り惜しいが、今晩の宿泊地である
ヒュッテ大槍を目指し、下山開始!
本日の宿、ヒュッテ大槍へ向かう
槍の肩へ降りて来ました。
レンタルヘルメットを返却し、
表銀座を歩ける喜びを噛みしめながら、東鎌尾根へ。
16:02、ヒュッテ大槍に到着♪
早々にチェックインし、一刻も早くエナジードリンクを飲みたい!
※私のエナジードリンクは生ビールです
CT10:57
標準CT11:15
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ヒュッテ大槍にて寛ぐ
チェックイン後は、
小屋からの眺めと、美味しい夕食を楽しむ♪
長い一日もようやく終わりを迎えようとしています。
さあ、明日は涸沢に立ち寄り、上高地に下山だ!
疲れを癒すために、早めに寝ることに致しましょうzzz
就寝、20:00
※記事の情報は当時のものです。
また、素人投稿の為、内容の正確性は保証出来ません。
登山の際は、最新の確かな情報をご参照下さい。